こんにちは、カエデです。Instagram
2014年に発売された高級コンデジ、富士フイルムX30のレビューと作例になります。
今となってはオールドコンデジですね。
コンデジでありながら大きめのファインダーで撮影が非常にしやすいです。
ズームはコンデジでは珍しい手動で行うものであり、これも非常に快適。
F2-F2.8という明るいレンズに、手ブレ補正もかなり効く。
チルト液晶やマクロ機能も付いており、盛りだくさんのコンデジといったところです。
少しでも参考になれば幸いです。
簡単なスペック
- 発売年 : 2014年9月20日
- 撮影素子:2/3型
- 有効画素数:1200万画素
- 焦点距離:28mm-112mm
- F値:F2-F2.8
- シャッタースピード:1/4000秒(状況によって制限がかかる)
- 連写:12コマ/秒
- チルト液晶搭載
- 重量:423g
作例
外観
電源オンにした状態です。
フラッシュが内蔵されています。
チルト液晶を搭載しています。
アングルを変えながらの撮影では重宝します。
ボディ上面。
モードダイヤルや露出補正ダイヤルがあります。
赤いボタンは録画ボタンです。
フィルターのサイズは40mmでOK
FUJIFILM X30はフィルター径が40.3mmとなんとも中途半端なサイズです。
このようなサイズは無いかと思いますが、レンズは保護したいですよね。
40mmのサイズのもので取り付けることができます。
フィルター径は40.3mmですが、40mmのもので大丈夫です。
バッテリーとSDカード
純正のバッテリー、NP-95です。
今現在、富士フイルム純正のバッテリーを手に入れるのはすこし難しいかもしれません。
互換性のあるバッテリーは安く手に入りますし、そちらを検討してみるのも良いかもしれません。
ボディ底面にバッテリー室があります。
バッテリー室の中には、SDカードを入れる場所もあります。
SDカードは、SD、SDHC、SDXCメモリーカードに対応しています。
ズームリングを回して電源を入れる
コンデジではなかなか珍しい電源の入れ方です。
ズームリングを回して電源を入れます。
電源オフの状態です。
ズームリングを回すことで電源が入ります。
電源オンの状態です。
初めて触る方は電源ボタンを探してしまうかもしれませんね。
ズームリングを回して電源を入れます。
シャッター音
「チッチッ」という感じのシャッター音。
静かな場所でも気にならないくらいの小さな音です。
良かったところ
- 見やすいファインダー
- 手動ズームが便利すぎる
- 高スペックな明るいレンズ
- チルト液晶の利便性
- マクロ撮影ができるスーパーマクロ
- 手ブレ補正が優秀
見やすいファインダー
公式によるとファインダーの倍率は0.65倍。
実にクリアで広くて見やすいです。
晴れた日の屋外では、光の反射により液晶画面が見づらくなり撮影するのが難しくなります。
ファインダーがあれば撮影に集中できます。
ただのファインダーではなく「見やすいファインダー」に大きな価値があるんです。
手動ズームが便利すぎる
X30はコンデジでありながら自分の手でズームリングを回してズームさせます。
自分の手で回すということは、自分の意志が直接そのままズームリングに伝わるという事です。
コンデジにありがちなレバータイプだと
「あーズームし過ぎた」とか
「あと少しだけ......あーまた行き過ぎた」とか
こういう経験ないですか?
手動ズームは的確に的を得るように瞬時に狙いを定めることが出来ます。
X30は撮影者の助けと、撮影する楽しさを教えてくれるはずです。
高スペックな明るいレンズ
X30は35mm判換算で28mm-120mm F2.0-2.8です。
広角はできれば、24mmが欲しいところだけど贅沢は言えません。
120mmにしてもF2.8で撮影ができるのはホントにありがたいのです。
F値が小さいおかげでボケも作りやすいですね。
チルト液晶の利便性
なんだかんだでよく使うのがチルト液晶です。
下からも上からも自在に撮れるこの機構はもはや不可欠です。
あるのと無いのとでは撮影のしやすさが全く違います。
マクロ撮影が出来るスーパーマクロ
被写体に寄って大きく撮りたいシチュエーションは意外と多いものです。
X30にはスーパーマクロという機能が備わっています。
スーパーマクロ機能で1cmまで寄れる。
フィルムの箱の一部分を写してみます。
スーパーマクロ機能でここまで大きく写せました。
広角端で1cmまで寄れます。
背面のマクロボタンで切り替えることで使えます。
なかなかの優れものですね。
手ブレ補正が優秀
上の写真はシャッタースピード1/8秒での撮影です。
ブレずに撮影できたのが驚きです。
FUJIFILM X30は3段分の手ブレ補正が備えられています。
例えば手ブレ補正無しで手ブレさせずに撮影できるシャッタースピードが1/60秒だとすると、1/8秒でシャッターを切ることができますよということです。
1/8秒 1/15秒 1/30秒 1/60秒 1/125秒 1/250秒
上のシャッタースピードは1段ごとになっています
丁寧に撮ればこれくらいのシャッタースピードでも綺麗に撮れます。
シャッタースピードを上げることが難しい暗所での撮影には心強いですね。
イマイチなところ
- コンデジにしては430gと少し重い
- ポケットに入れるのは難しい
- 高感度撮影には強くない
- シャッタースピードの制限
コンデジにしては430gと少し重い
公式では423gです。
この個体ではバッテリー、SDカード込みで430gです。
コンデジと言えば軽さが魅力的ですが、X30は少し重めです。
逆を言えば高級感があっていいかもしれない。
所有欲を掻き立ててくれそうです。
コンデジの中でも頭一つとびぬけた存在感を出しているとも言えるかもしれません。
ポケットに入れるのは厳しい
ジーンズのポケットは無理そう。
前ポケットもきびしい。
一応分かりやすくジーンズで試したところ、入れるのは不可能でした。
ジーンズみたいな硬い素材のようなものには難しいですね。
やわらかい素材、例えばジャージなんかのポケットには入ると思います。
しかしその大きさと重さから不自然な見た目になりがちです。
高感度撮影には強くない
X30は小さいセンサーサイズですのであまり高感度には強くないかと思います。
簡単な比較ですが見てみましょう。
テレ端120mm、F値は2.8ですべて撮影しています。
ISO 100です。
ISO100はもちろん問題ありません。
ISO 800です。
早くも少しノイズがのってますが、まだ大丈夫な感じですね。
ISO感度1600です。
ザラつきが多くなってきました。
ISO感度3200です。
また一段とノイジーになってきました。
個人的な許容範囲としてはISO1600くらいかなぁと感じます。
ISO感度6400です。
ディテールが完全に崩れてますね。
ISO 6400や12800は使用頻度の低い領域だと思います。
これらはあくまでも拡大して見た時の感じです。
普通にパッと見ただけではそこまで気にすることは無いのかもしれません。
小さいセンサーサイズですから高感度撮影には過度の期待は禁物だと思います。
シャッタースピードの制限
これに関しては下記の記事を参考にしてみてください。
おわりに
なかなか素敵なコンデジだと思いませんか?
小さいセンサーサイズで高感度にはあまり強くありませんが、撮る楽しさを教えてくれるカメラだと思います。
手に取る機会があったらぜひ撮影を楽しんでください!
素敵なカメラライフを!