こんにちは、カエデです。Instagram
フィルム一眼レフカメラの使い方を書いた記事です。
今回はシンプルニコンことNikon FEの基本的な使い方の説明をしていきます。
関連記事:【レビュー】Nikon FEを使ってみた【使いやすい】
撮影に入る前の準備
- 電池を入れる(使用できる電池はLR44、SR44、CR1/3N)
- フィルムを入れる
- ISO感度ダイヤルを設定する
電池を入れる
Nikon FEは電池が必要なカメラです。
使用できる電池
- LR44
- SR44
- CR1/3N
ここではLR44を使用します。
2個必要です。(CR1/3Nは1個)
カメラの底面に電池を入れる場所があります。
何も使わずに開けるのは難しいかと思いますので......
10円玉を使います。
蓋が外れたら電池を2個入れます。
注意ここで注意したいのが、 電池のプラスとマイナスです 。
まず蓋と黒いホルダーみたいなのをセットします。
プラス側を上にして二個重ねて入れます。
そのまま電池をカメラにセットして10円玉を使って蓋を閉めましょう。
最後にレバーを下げて電池が正しく入ったか確認します。
ちなみにここではLR44の電池を使いましたが、SR44の方がいいかもしれません。
下記の記事を参考にしてみてください。
裏蓋を開ける
ロックレバーがあるのでこのレバーを下に引きます。
レバーを引きながら巻き戻しクランクを上に引き上げます。
フィルムを入れる
まず最初に、シャッター幕には触れないようにしましょう
非常に繊細な箇所です。
手の油が付着したりして不具合が出たりします。
フィルムはこの向きで入れます。
巻き戻しクランクを引き上げてフィルムを入れる。
巻き戻しクランクを下げる。
ベロを引っ張り出して
スリットにベロを差し込む。
差し込んだら巻き上げレバーを引いてフィルムを送っていく。
↑ スプールの端にある歯車を矢印の方向にグリグリしてフィルムを送ってもOKです。
上の写真のようにフィルムの裏側が見えたらOKです。
フィルムを送る際に、パーフォレーションという穴がフィルムに開いていると思いますが、この穴とスプロケットがちゃんとかみ合っているかどうかも見ましょう。
裏蓋を閉めます。
フィルムカウンターを1にしましょう。
巻き上げレバーを引いて空シャッターを何回か切る。
フィルムカウンターが1になりました。
これで撮影できます。
注意 フィルムを入れたら撮り終えてフィルムを巻き戻すまで絶対に裏蓋を開けないでください。フィルムが感光してダメになります!
ISO感度ダイヤルの設定
最後にフィルムの感度に合わせてISO感度ダイヤルを設定しておきましょう。
ロックボタンを押しながらISO感度ダイヤルを合わせましょう。
基本的な撮影
巻き上げレバーを引くと赤い電源マークが見えます
この赤い丸が見えたら電源が入ります
注意 使わない時は巻き上げレバーを引いた状態にしないでください。この状態にしているとずっと電源が入っている状態になるので電池を消耗してしまいます。
絞りリングで絞り値(F値)を決めて、ファインダーを覗いてフォーカスリングを回してピントを合わせます
そしてシャッターボタンを押してシャッターを切ります
絞り優先で撮る
絞り優先とは、シャッタースピードはカメラ側に任せて絞りだけは自分で決めるということです
設定方法は、シャッタースピードダイヤル(SSダイヤル)をAUTOにするだけです。
ただし、ファインダー内の露出に気を付けましょう。
シャッタースピード1/1000を超えて露出オーバーになったり、逆にシャッタースピードが遅くなりすぎて手ブレしてしまう可能性が出てきます。
絞り優先時のファインダー内です
黒い針が1/30秒の所で止まってます
1/30秒でシャッターを切りますよという事です
- 絞り値(F値)を小さくするとシャッタースピードが速くなる
- 絞り値(F値)を大きくするとシャッタースピードが遅くなる
自分でシャッタースピードを決める
自分でシャッタースピードを決めたときの様子です
緑の針が1/60秒の位置にあります
「1/30秒だと手ブレしそうだな 1/60秒にして撮ろう」みたいな
本来ならば絞り値(F値)を小さくすればいいのですが、これ以上小さくできない場合はこのように自分でシャッタースピードを設定して撮影するのも良いかなと思います。
ただし手ブレの不安は軽減されるかもしれませんが、1/60秒で撮ると若干暗く写ります。
あくまでも適正露出は1/30秒です。
暗いところでの撮影前提ならばISO感度の高いフィルムを使うのがいいですね。
緊急用メカニカルシャッター
万が一、電池切れを起こした場合
シャッタースピードダイヤルをM90に合わせることで、1/90秒でシャッターを切ることが出来ます
電池切れの際、B(バルブ)でもシャッターが切れます
ただし、電池切れの状態なのでファインダー内の露出は作動しません
ご自身の勘で露出を決めて撮るしかありません
撮影が終わったら
フィルムを巻き戻しましょう。
巻き上げレバーを引いて押すことが出来なくなったら撮影終了です
フィルムを巻き取る
ボディ底面にある巻き戻しボタンを押し込む
巻き戻しクランクを時計回りに回す
巻いてるうちに急に感覚的に軽くなるかと思います。
そしたら、裏蓋を開けてフィルムを取り出します。
おわりに
なんとなく理解できたでしょうか。
フィルムカメラというと難しそうなイメージがあるかと思いますが、慣れれば簡単です。
フィルムカメラでしか味わえないアナログな世界を楽しんでみましょう。
素敵なカメラライフを!