こんにちは、カエデです。Instagram
こんな方への記事です
- オールドレンズの基本的な始め方を知りたい
- カメラ側の基本的な設定が知りたい
この記事では富士フイルム(Xマウント)のミラーレスカメラに、ニコンFマウントレンズやM42マウントレンズを取り付ける、という事で話を進めていきます。
オールドレンズを始めるにはコレが必要
- ミラーレスカメラ
- オールドレンズ
- マウントアダプター
ミラーレスカメラ
今回は富士フイルムのX-T1を使います。
関連記事:FUJIFILM X-T1 レビュー 作例【Xシリーズ初期の名機】
ミラーレスカメラを使うメリット
- ミラーレスカメラはフランジバックが短い(センサーからマウント部分までの距離)ので、マウントアダプターを使えば大体のオールドレンズは使える
- ファインダー撮影時に拡大機能が使える
フランジバック
- 富士フイルムXマウントのフランジバックは17.7mm
- ニコンFマウントのフランジバックは46.5mm
- M42マウントのフランジバックは45.5mm
この場合、装着するレンズ側のフランジバックに合わせる必要があります。
ようするに富士フイルムXマウントのフランジバックを17.7mmから46.5mmや45.5mmにすればいいのです。
マウントアダプターを使えば不足分の距離を補うことができます。
逆にフランジバックの長い一眼レフカメラだと装着できない例が出てきます。
例えばニコンFマウントにM42マウントレンズを取り付けることはできません。
短い距離を長くすることはできるけど、長い距離を短くすることは難しいのです。
なのでフランジバックの短いミラーレスカメラはオールドレンズの味方だと言えますね。
さらにファインダーを見ながら拡大表示もできます。
マニュアルでピントを確実に合わせるには拡大機能は必須です。
背面液晶でも可能ですが、ファインダーを見た方がやりやすいです。
大きいファインダー倍率のカメラならさらに撮影しやすいとおもいます。
オールドレンズ
オールドレンズには様々な種類があります。
ヘリオスやスーパータクマーはかなり有名で人気のあるオールドレンズです。
中古でも手に入りやすいですよ!
ニコンのオールドレンズです。
M42マウントレンズの代表的なレンズです。
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マウントアダプター
マウントの違うもの同士はマウントアダプターが必要になります。
上の写真はXマウントのカメラとFマウントのレンズです。
マウントが違うので当然そのままではレンズが付けられません。
そこでマウントアダプターが必要になってきます。
Xマウント(富士フイルム)にFマウント(ニコン)のレンズを付けたいという事は、
簡単に言ってしまうとXマウントをFマウントに変えてしまおう、ということになりますね。
↑両方ともK&F Conceptのマウントアダプターです。
左はニコンのレンズを付けるためのアダプター。
右はM42マウントレンズを付けるためのアダプター。
↑ ニコンのレンズとアダプター
↑ M42マウントレンズとアダプター
M42マウントレンズ用のアダプターはスクリュータイプでねじ込み式です。
ちなみにこれらのアダプターには電子接点がありません。
EXIFデータにはF値いくつで撮ったなどの情報は反映されません。
ちなみにM42マウントのようなねじ込み式のアダプターは最後ねじ込み終わったときに、中途半端なところでレンズが止まる場合があります。
そのまま使用できますが気になる方は自分で調整できますよ。
関連記事:マウントアダプターの止まり位置をどうにかしたい【M42マウント】
取り付けてみよう
レンズとアダプターを取り付けます。
完全体です。
よくアダプター関係のレビューなんかを拝見しますと、「ガタつきがある」なんてことが書かれていることがあるのですが、このマウントアダプターにはそのような症状は見られませんでした。
マウントアダプターは他のメーカーからも出ているようなので、チェックして見てください。
カメラ側の設定
最後にカメラ側の設定を行います。
カメラ側に情報を入れることで、オールドレンズを使えるようにします。
- レンズなしレリーズをONにする
- 焦点距離を設定する
- フォーカススピーキングを活用する
- 絞り優先が使いやすい
レンズなしレリーズをONにする
カメラはレンズを付けていないとシャッターを切ることが出来ません。
本来ならばレンズ側の電子接点とカメラボディ側のマウント部の電子接点を合致させることでカメラ側にレンズが装着されたことを伝え、シャッターを切ることが出来るようになります。
今回使用しているK&F Conceptのマウントアダプターには電子接点がありません。
電子接点が無いので、そのままではレンズが装着されたことがカメラボディ側に伝わりません。
そこでレンズなしレリーズをONにすることで、シャッターを切ることが出来ます。
なお上の写真は富士フイルムX-T1のものですが、他のメーカーでも同様の設定があると思います。
必ず設定しましょう。
焦点距離を設定する
電子接点が無いので、カメラ側にレンズの情報がいきません。
自分で設定しましょう。
使うレンズが35mmなら35mm、50mmなら50mmに設定します。
この設定をすることで、写真を撮った後にEXIFで何ミリのレンズで撮ったのか確認することが出来ます。
レンズを交換するたびに必ず設定しておきましょう。
※ちなみにEXIFにはF値の情報は入りません。ISO感度やシャッタースピードなどカメラボディ側の情報は入ります。
フォーカスピーキングを活用する
オールドレンズですから当然自分でピントを合わせることになります。
普段AF(オートフォーカス)を使われている方には馴染みが無いかもしれません。
フォーカスピーキングといって、今どこにピントが合っているのか色で分からせてくれる機能があります。
これは大変便利な機能です。
拡大することもできますので、拡大しながらフォーカスピーキングでピントを合わせていくのが良いと思います。
僕はフォーカスピーキングをレッド(強)にしてあります。
基本的に絞り優先で使う
基本的には絞り優先かマニュアルモードで使うことになるかと思います。
個人的に絞り優先が使いやすいかと思います。
自分で絞り(F値)を決めるだけですから。
他のメーカーさんだとAモードになるのでしょうか。
富士フイルムのミラーレスなら機種にもよりますが、大体の機種にシャッタースピードダイヤルがあるかと思います。
富士フイルムX-T1の場合
- シャッタースピードダイヤルをA(Auto)に合わせます。
- ISO感度ダイヤルもA(Auto)に合わせます。
ようするにこちら側でいじるのは、絞り(F値)だけになります。
絞りを決めて、フォーカスリングを回しながらピントを合わせる。
このやり方が一番簡単なように思えます。
おわりに
今回は富士フイルムのミラーレスカメラとニコンやM42マウントレンズといったオールドレンズの組み合わせでしたが、
どんなカメラやレンズでも基本的な始め方や設定は同じです。
オールドレンズで普段とは違ったスタイルでカメラを楽しみましょう。
素敵なカメラライフを!