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PENTAX Super Takumar 55mm F1.8 後期型【レビュー 作例】

2022年7月20日

こんにちは、カエデです。Instagram

オールドレンズと言えば、ヘリオススーパータクマーなイメージです。

ヘリオスもなかなか魅力的ですが、今回はフレアやゴーストが出やすいと言われているスーパータクマーを使ってみました。

控えめに言って最高です。

光を上手くとらえることで、フォトジェニックなフレアやゴーストを得ることができますよ。

また、放射性物質が使われており時間の経過とともにレンズが黄色く変色するという特徴もあります。

簡単なスペック

  • 発売年 : 1965年
  • マウント : M42マウント
  • F値 : F1.8-F16
  • 最短撮影距離 : 0.45m(45cm)
  • 絞り羽根枚数 : 6枚
  • レンズ構成 : 5群6枚
  • フィルター径 : 49mm
  • 重量 : 実測値202g
Super Takumar 55mm F1.8 FUJIFILM X-T1

そんな大人気なオールドレンズ、スーパータクマー 55mm F1.8のレビューと作例になります。

少しでも参考になれば幸いです。

作例

撮影機材

カメラFujifilm X-T1

レンズ : PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

※APS-Cのカメラでの使用なので、82.5mm相当の焦点距離になります。

作例はすべて開放F1.8での撮影です。

Super Takumar 55mm F1.8

順光での撮影です。

少し淡い青い空が印象的です。

オールドレンズはゴーストやフレアが強い印象ですが、こういった表現も悪くないですよね。

Super Takumar 55mm F1.8

白いあじさい。

オールドレンズってこんなに発色が良いんですね。

もっと乾いた色味の印象だったので意外でした。

Super Takumar 55mm F1.8

トンボ。

背景の木漏れ日による玉ボケも同時に狙ってみました。

ホントはもっとバブルボケみたいな感じにしたかったのですが......

この時のシチュエーションではこれが精いっぱいでした。

Super Takumar 55mm F1.8

色乗りもよくヒマワリの鮮やかさが良く出ていますね。

Super Takumar 55mm F1.8

これもF1.8の撮影ですが、F8くらいに絞って撮影すればくっきりとした描写になります。

Super Takumar 55mm F1.8

虹色のゴーストがまぶしい。

太陽の光にレンズを向けるだけです。

角度によって表現が変化するのも楽しいですね。

Super Takumar 55mm F1.8

かなり低い位置に咲いていたコスモスです。

この時はまだ太陽が高い位置にあったので、地面すれすれからあおる感じで撮影しました。

ゴーストを出すには被写体にもよりますが、基本的には太陽の位置が低い時間に撮影するのがおすすめです。

Super Takumar 55mm F1.8

水面に太陽の光が反射していたのですが、そこにレンズを向けたところゴーストが発生しました。

直接太陽にレンズを向けなくても、こういった状況でもゴーストが出るのだと気が付きました。

Super Takumar 55mm F1.8

同じく光が反射していた水面にレンズを向けました。

角度によって色んなゴーストが出るのが楽しいですね。

外観 / 重量

後期型のスーパータクマー

今回、後期型のスーパータクマーを購入したわけですが、初期型または前期型と見分ける必要があります。

前期型との見分け方として分かりやすいのが、上の写真のようにAsahiの前にシリアルナンバーがあるかどうかです。

あれば後期型です。

もしSuper-Takumarの前にシリアルナンバーがあれば初期型もしくは前期型と判断できます。

手で持つとこんな感じです。

非常にコンパクト!

FUJIFILM X-T1に装着
FUJIFILM X-T1に装着

FUJIFILM X-T1に取り付けてみました。

実測値202g

数字以上に重く感じます。

コンパクトなサイズながらもギュッと中身が詰め込まれた感じのする重量感です。

高級なものではないのですが、高級感を感じてしまいます。

最短撮影距離は45cm

最短撮影距離は45cmとあまり寄ることはできません。

とりあえずこれくらいの大きさで写せます。

始め方

こちらの記事をご覧ください。

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MAN.とAUTO

MAN.(マニュアル)
AUTO(オート)

基本的にミラーレスで使うのであればMAN.にしておけばOKです。

レンズマウント部分の絞り連動ピンです。

アダプターのピン押し底面と言われる部分です。

ピン押し底面の無いアダプターも存在するようです。

装着すると
ピンが押し込まれる

レンズをアダプターに装着すると、絞り連動ピンが押し込まれます。

この状態になると、実際に設定した絞り値での撮影が可能になります。

※フィルム一眼レフカメラのPENTAX SPなどではシャッターを切ると同時にこのピンが押し込まれるという仕組みだそうです。

アダプターを使ってミラーレスカメラなどで使用するならピンに関することはあまり関係ないかと思います。

注意ピン押し底面の無いアダプター使用の際にAUTOにしていると、絞り開放のままになってしまうので注意が必要です。

アダプターにピン押し底面が有る無いに限らず、とりあえずMAN.にしておけばOKです。

後期型の特徴

  • レンズに放射性物質が含まれている
  • レンズが黄色くなる

放射性物質が使われているレンズである

スーパータクマー後期型のレンズとなるとこの話をしておかなければなりません。

まず後期型のレンズには放射性物質を含んでいます。

「え!」って思われた方がいるかと思いますが人体に影響はありません

トリウムという放射性物質が使われています。

通称「アトムレンズ」や「放射能レンズ」と言われています。

これらの物質を使うことで、単純に写りが良くなったようです。

無理のない設計で、写りの良いレンズが作れたわけですね。

レンズが黄色くなる(黄変)

先ほどの放射性物質のトリウムに関係するもので、時間が経つと徐々に黄色く変色していくそうです。

自分のレンズも購入したばかりですが、若干黄色くなっています。

黄変による影響

  • ホワイトバランスが崩れる
  • レンズの透過率が低下する

デジタルカメラに付けて撮影する分には、ホワイトバランスに関してはそこまで神経質にならなくてもいいのかなぁと思います。

カメラ側のオートホワイトバランスが機能してくれますから。

フィルムカメラで使う人は気を付ける必要があるのかと思います。

レンズの透過率が低下するというのは、今の時点ではあまり感じられません。

もっと黄色く変色してきたら違和感を感じるのかもしれません。

この黄変を治すには日光にさらすかUV照射で治すのが広く出回っているやり方のようです。

まだやったことはありませんが、やってみた際にはまた報告します。

おわりに

オールドレンズの代名詞的な存在のSuper Takumar 55mm F1.8

どうでしょう。

太陽の光にレンズを向ければ簡単にフレアやゴーストが作れます。

ただ時間帯によっては難しいです。

太陽がまだ高い位置にある日中の場合は、レンズを高く向けなくてはならないのでお目当ての被写体が入りません。

おすすめの時間帯はやはり太陽に位置が低い早朝や夕方になりそうですね。

簡単にフォトジェニックな写真が撮れてしまうオールドレンズ、Super Takumar 55mm F1.8

機会があればぜひ手に取って楽しんでみてください。

素敵なカメラライフを!

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