こんにちは、カエデです。Instagram
今までフィルム一眼レフカメラはMF(マニュアルフォーカス)のカメラを使っていました。
しかし最近になってAF(オートフォーカス)のフィルム一眼レフも使ってみたいと思い、勢いで買ってしまいました。
正直なところ、このNikon F90Xのことは何一つ知識がありませんでした。
お値段、約4000円という事もあってとりあえず買っちゃいました。
外観 / 重量
正面から。
なかなかカッコよくないですか?
装着しているレンズは、AI AF Nikkor 50mm f/1.8D
背面ショット。
シンプルでいいですね。
F90Xシリーズは3種類(F90X、F90XS、F90XD)あって、このF90Xは背面に何もないベーシックなタイプです。
カメラ上面左側のボタン類です。
一度設定してしまうと、あまり頻繁にいじることがないかと思います。
カメラ上面右側のボタン、スイッチ、ダイヤル、液晶パネルなど。
カメラ前面には、フォーカスモード切り替えスイッチがあります。
- M(マニュアルフォーカス)
- S(シングルAFサーボ)
- C(コンテニュアスAFサーボ)
ボディには単三電池が4本入っています。
実測値848グラムと結構重いですね。
単焦点レンズ、AI AF Nikkor 50mm f/1.8Dを装着しての計量です。
1キロを超えてきました。
やはりズッシリ感はあります。
シャッター音
歯切れのいいシャッター音です。
ミラーレスカメラなんかと比べたら音は大きいですね。
フィルムの入れ方と取り出し方
フィルムの入れ方は実にシンプルですが、撮り終わった後は自動で巻き戻してくれないので注意が必要です。
フィルムの入れ方
矢印の部分を内側にプッシュすると蓋が開きます。
フィルムの先端を、赤いマークのところまで引き延ばしてセットします。
フィルムの穴(パーフォレーション)と、スプロケットといわれる突起物がうまくかみ合っているかどうかもチェックしましょう。
蓋を閉めてシャッターボタンを押すと、フィルムカウンターが1になります。
これで撮影が開始できます。
フィルムの取り出し方
最後は自分でフィルムを巻き戻します。
巻き戻す前に蓋を開けないように注意しましょう。
フィルムを全部使い切ると、Endと表示されます。
これ以上は撮ることができませんので、フィルムを巻き戻しましょう。
矢印の2つのボタンを同時に押します。
操作性
フィルムを入れて、いったん設定を済ませてしまえば頻繁にいじることはないかと思います。
基本的にはボディ上面右側にあるコマンドダイヤルを使います。
例えばボディ上面左側にはMODE、ISO、DRIVE、シンクロ、といったモードボタンがあります。
これらを押しながらコマンドダイヤルを回すと液晶パネルに情報が表示されます。
ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回すことで設定できます。
機能性
シンプルな機能が盛り込まれています。
ざっくりとではありますが、重要だと思われる部分だけ説明していきます。
撮影モード
撮影モードは以下の通り
- A(絞り優先)
- S(シャッタースピード優先)
- P(マルチプログラムオート)
- M(マニュアル)
個人的に使いやすく感じるのはA(絞り優先)です。
レンズ側で絞りを変えることでシャッタースピードはカメラが自動で決めてくれます。
汎用性の高いモードだと思います。
何も考えずにカメラにおまかせしたいのであればP(マルチプログラムオート)一択かと思います。
ちなみにS(シャッタースピード優先)とP(マルチプログラムオート)を使うときは、レンズの絞りを最小絞り(一番大きい数字)にしないと使えません。
最小絞りに設定しないと液晶パネルにFE Eと出てしまいます。
これ、最初知らなくて戸惑ってしまいました......
Ps(イメージプログラム)
P(マルチプログラムオート)に似ていますが、こちらは撮影シーンに合わせたモードを選ぶとイメージ通りの写真が撮れるものです。
ちなみにこれも、レンズの絞りを最小絞りにする必要があります。
Psボタンを押しながらコマンドダイヤルを回して設定します。
そのまま回すと各シーン別のモードが表示されます。
- Po(ポートレート)
- rE(赤目軽減ポートレート)
- HF(記念写真)
- LR(風景)
- SL(シルエット)
- SP(スポーツ)
- CU(クローズアップ)
8分割マルチパターン測光
このカメラの特徴の一つに8分割マルチパターン測光があります。
撮影画面を8分割にし、それぞれ分割ごとに測光してそれを元に最適な露出値を決めるというものですが、効果のほどは未知数ですw
Dタイプのレンズを使用すればさらに3D-8分割マルチパターン測光というより正確な露出が得られるそうです。
測光に関してはとりあえずこの8分割マルチパターン測光に設定しておけば無難かなと思います。
ちなみに測光モードは他にも、中央部重点測光とスポット測光もあります。
フォーカスエリア
ピント検出の範囲を決めるエリアです。
ワイドフォーカスエリアとスポットフォーカスエリアがあります。
広い範囲でかつ素早いピント合わせが可能な、ワイドフォーカスエリアが良いかなと思います。
スポットフォーカスエリアは、特定の部分にピントを合わせたい時に最適です。
良かったところ
良かったところはざっくりと3点あります。
- バッテリーが単三電池
- AF(オートフォーカス)が結構速い
- 最高シャッタースピードが1/8000秒
使い勝手の良い単三電池はうれしい
地味なところではありますが、単三電池4本で使用できるところが良かったです。
もし電池切れを起こしても、単三電池ならどこでも手に入れられますもんね。
AFが結構速くて感動
このF90Xというフィルムカメラ。
AFが結構速いんですよ。
僕は普段、MF(マニュアルフォーカス)ばかり使ってるからそう思うのかもしれませんが......
はっきり言って甘く見ていました。
「フィルムカメラのAFなんてどうせ遅いんだろうなぁ」って。
普通にピッピッってピントを合わせてくれます。
これは僕にとっては感動モノでした!
1/8000秒の安心感
正直なところ、ここが一番気に入った部分かもしれません。
1/8000秒まで使えるというのはめちゃくちゃ嬉しいです。
例えば最高シャッタースピード1/1000秒のNikon FEで、昼間の時間帯に明るいレンズの開放を使えばおそらく露出オーバーになるでしょう。
対策としてはNDフィルターなんかを使って、取り込む光の量を抑えなければなりません。
少し面倒ですよね。
ですが1/8000秒まで速いシャッタースピードが使えるならそこまで神経質にならなくて済みます。
僕は明るいレンズを開放で使うのが好きなので助かります。
イマイチなところ
基本的には見た目や操作性、機能性に不満は感じないのですが......
気になる部分が2点あります。
- 重さ
- 背面裏蓋のベタつき
重い
電池込みのボディ単体で約850グラムはなかなかの重さです。
人によりけりですが、僕は重いと感じます。
軽いレンズを付けても「結構ズッシリくるなぁ」と感じますね。
レンズを付ければなんだかんだで1キロを超えてきます。
重さはとても重要なポイントになりますので参考になればと思います。
背面裏蓋のベタつき
今はごらんのとおり綺麗な状態ですが、実は購入したときはかなりのベタつきがありました。
購入する際に説明欄に「ベタつきがあります」とは記載されていましたが、予想を上回るベタつきでした。
加水分解という化学変化によって起きるものだそうです。
とてもそのままでは触れない状態でした。
ですが何とか綺麗にしたいと思いネットで検索してみたところ、「無水エタノール」が有効だと知りました。
100均で買った布巾と、無水エタノールで根気よくゴシゴシしてみると下からツルツルのプラスチックが出てきました。
なかなか綺麗になったと思います。
もし無水エタノールなどでやられる方がいましたら、自己責任でお願いします。
おわりに
AFのフィルム一眼レフは初めてでしたが、素直にいいなぁと思いました。
やっぱりオートフォーカスって便利ですよね。
Nikon F90Xはまだ購入して日が浅いので、これからどんどん使い倒していきたいと思っています。
作例なんかも随時載せていけたらいいなと思っています。
みなさんも機会があれば手にしてみてはいかがでしょうか!
素敵なカメラライフを!